Story日本初、大学病院内のネイルサロン。
このネイルサロンの始まりは、一人の熊大病院皮膚科医の経験でした。 熊本大学医学部教授 福島聡が、白血病を経験し、 抗がん剤治療の副作用によって、爪が変化していく日々を過ごしました。 割れる。薄くなる。色が変わる。 診察では見てきた症状が、ある日、自分自身の身体に起こったのです。


ある日、ポケットに何気なく手を入れた時、爪がバキッと割れる音がしました。 服のボタンを止める、財布から小銭を出す、そんな指先を使った当たり前の行為ができなくなりました。 そして気づいたことがありました。 身体のつらさだけではなく、 見た目が変わることで、人は想像以上に心が傷つくことを。 小さな変化のように見えて、毎日の気持ちは少しずつ曇っていきます。 だから思いました。 もし、治療中でも少しだけ気持ちが明るくなる場所があったなら。 もし、手元を見るたびに「今日も大丈夫」と思える時間があったなら。
そんな願いから、日本で初めて大学病院の中にネイルサロンが誕生しました。 指先から、夜が明ける。 長い夜が、少しずつ朝へ向かうように。 ここは爪を整えるだけの場所ではありません。 気持ちが少し前を向けること。 自分らしさを取り戻せること。 「また会いたい人がいる」と思えること。 その小さな光を、私たちは大切にしています。

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